横浜駅きた西口歯科 院長の清水勇策です。
今回は前回の続きとなります。
前回、口呼吸によって生じる問題についてご紹介しました。
その中でアデノイドの肥大について触れましたが、今回はこのアデノイド肥大による問題についてもう少し触れて参りたいと思います。
口呼吸が常態化するとアデノイド、口蓋扁桃の慢性炎症と肥大化が引き起こされますが、そこから更に様々な症状が生じる可能性があります。
気道が狭くなることによって、鼻づまりや鼻声・いびき、さらには睡眠時無呼吸症候群眠という寝ている間に呼吸が一時的に止まる症状が起こることもあります。
乳児期では特に鼻呼吸が重要になります。
鼻呼吸が十分にできないと、ミルクを上手に飲めず、栄養障害になってしまう場合もあります。
幼児の場合は夜泣きをしたり、昼間ぼーっとして集中力が低下したりすることもあります。
アデノイド肥大に関連して生じるリスクも多岐に渡ります。
発育障害・成長障害や様々な症状や先にお話ししたようなアデノイド肥大によるいびきや無呼吸症候群により、睡眠障害が引き起こされるリスクが高まります。
睡眠障害が原因で成長ホルモンの分泌が悪くなった場合、低身長などの発育障害や、注意欠陥性多動性障害などの集中力の低下、記憶力の低下(学習障害)などを生じてしまう可能性があります。
また重度の呼吸障害が長期間続いた場合、眠っている間の血液中の酸素量が低下し脳にダメージが生じることで発達障害へとつながる可能性もあります。
さらに症状が長く続いてしまうとアデノイド顔貌と言われる特徴的なお顔立ちになっていきます。
これはその子本来が得られる健康的な発育に対して顔貌の発育不全が生じてしまった結果と言えます。
アデノイド顔貌には次のような特徴がお顔に出てきます
・歯が出る
・口内炎
・あごが極端に後方になってしまう
・鼻が小さい、または狭い
・二重アゴ
・唇が分厚くなる
・顔がむくむ
などです
これらの特徴が全てまたは一部お顔の特徴に当てはまる場合はアデノイド顔貌であると言える可能性があります。
また、お顔以外にも漏斗胸など胸部の変形が起こることもあります。
いわゆるオネショ(夜尿症)などがみられたり、アデノイド肥大により滲出性中耳炎になりやすく、軽度の難聴を引き起こすリスクがあります。
上記のようにお口呼吸が全身に及ぼす影響は非常に多岐に渡ります。
これらも日々の悪習慣の積み重ねで生じていると考えると「生活習慣病」と言えるかもしれません。
多くの方が同じ時間を過ごすなら「健康であること」を望むのではないでしょうか
今、考え方、見方、取り組み方を変えることでご自身のみならずお子さんの健康も促せる可能性があります。
横浜駅きた西口歯科は無自覚の症状を改善する「より良くなるための場所」としても皆様のお役に立てたらと考えております。
注意してもお子様のお口ポカンが治らないなど、気になることがある方はお気軽にご相談ください。