歯周病の治療費用は?治療法や症状の見分け方、費用を抑える方法

こんにちは。横浜市神奈川区「横浜駅」きた西口より徒歩5分にある歯医者「横浜駅きた西口歯科」です。

歯周病治療をしている様子

歯周病かもしれないと思ったとき、自分の症状はどの段階で、治療費用はどのくらいかかるのか気になる方は多いでしょう。

今回は、歯周病の治療法や費用の目安、症状の見分け方について詳しく解説します。歯周病治療は早期に開始することが非常に大切です。この記事を通して、歯周病治療の費用の目安を知り、治療に踏み切る手助けになれば幸いです。

歯周病とは

歯周病になった女性

歯周病とは、歯周病菌によって炎症が引き起こされる炎症性疾患です。炎症が続くと、歯の周囲の歯ぐきや歯を支える骨が少しずつ溶けていきます。

歯周病が軽度、または中等度の段階では、歯肉が赤くなったり腫れたりしますが、痛みや違和感はほとんどありません。進行して重度になると、膿が溜まって歯がグラグラと動揺し、最終的には歯が抜け落ちます。

歯周病は高齢者の病気と考える方も多いですが、実際には日本人の歯周病罹患率は10代、20代でも20%を超えています。40代後半からは2人に1人は歯周病にかかっていることからも、世代を問わず注意すべき疾患といえるでしょう。

歯周病の原因は、磨き残した歯垢(プラーク)です。プラークには歯周病菌が含まれることから、歯や歯茎に長時間付着すると歯茎や顎の骨に炎症を引き起こし、歯周病が進行していきます。

歯周病の治療費用

歯周病の治療費用イメージ

歯周病は進行度によって治療費用が異なります。早期に発見し治療を行えば、治療費用を抑えることが可能です。ここでは、歯周病の治療費用を、進行度と治療方法別に解説します。

軽度の歯周病の治療費用

健康保険が適用された場合(3割負担)の治療費用の目安は、以下のとおりです。

  • 治療費用:5,000円〜1万円程度
  • 通院回数:4回程度
  • 治療期間:1〜2ヶ月程度

軽度の歯周病の場合、歯肉の腫れがみられたり、歯磨きの際に出血したりすることはありますが、痛みが出ることはまれです。そのため軽度の段階では気づきにくいでしょう。

しかし、早い段階で治療できれば費用も治療期間も抑えることができ、負担は少なくなります。

自費で治療する場合は、軽度でも1万円〜5万円程度かかると考えられます。

中等度の歯周病の治療費用

健康保険が適用された場合(3割負担)の治療費用の目安は、以下のとおりです。

  • 治療費用:1万円〜5万円程度
  • 通院回数:6回以上
  • 治療期間:3ヶ月〜1年程度

歯周病が中等度になると、歯を支える骨が半分ほど溶けてきます。歯がぐらぐらと動揺し、硬いものが噛みにくいと感じる段階です。治療費用が高くなり治療期間も長くなるため、負担に感じる方もいるでしょう。

自費で治療する場合、中等度は症状に個人差があるため5万円〜50万円程度かかると考えておきましょう。治療前に必ず歯科医院でおおよその費用を確認してください。

重度の歯周病の治療費用

健康保険が適用された場合(3割負担)の治療費用目安は以下のとおりです。

  • 治療費用:3万円〜10万円程度
  • 通院回数:10回以上
  • 治療期間:1年以上

重度になると歯を支える骨の3分の2以上が溶け、歯の動揺が悪化して食べ物をしっかりと噛めない状態になります。治療費用は保険が適用されても高額で、治療期間は長期間になるでしょう。

重度の歯周病を自費で治療する場合は20万円以上かかります。状態によっては抜歯や義歯の作成が必要になるため、治療費が更に高額になるでしょう。

レーザー治療の治療費用

歯周病のレーザー治療は保険適用(3割負担)の場合、基本治療に180円が加算されます。レーザー治療は自由診療で治療する歯科も多く、自費の場合は軽度で3万円〜5万円、中等度で14万円〜16万円、重度で22万円〜33万円が目安です。

フラップ手術(歯周外科手術)の治療費用

フラップ手術の費用は保険適用(3割負担)で1本あたり2,000円程度です。自費診療で行う場合、費用の目安は1万円〜10万円程度です。

治療に使う器具・薬剤の違いや、同時に思う治療などで費用に差が出るため、治療前に必ず歯科医院で説明を受けてください。

歯周病の治療法

歯周病治療のイメージ

歯周病の治療は歯周基本治療を軸に行い、進行を抑えることができたらメインテナンスに移ります。中には自力で治療したいと考える方もいますが、確実に治療するためには早めに歯科を受診するのが大切です。

ここでは、歯周病の治療法について解説します。

歯周基本治療

歯周病の治療は、どの段階であっても歯周基本治療から始まります。歯周基本治療とは、歯科での歯垢や歯石を取り除くプロフェッショナルケアを中心に、自宅でセルフケアと生活習慣を改善することで歯周病の原因を取り除く治療方法です。

軽度の歯周病であれば、歯周基本治療で治ることもあります。

スケーリング

歯周病の原因となる歯垢は、石灰化すると歯石に変化します。歯石は硬く強固に歯に付着するので、通常の歯磨きでは除去できません。

歯石を除去するために、スケーラーという専用の器具を用いて行う清掃を、スケーリングといいます。歯や歯根に付着した歯垢・歯石を丁寧に除去していく処置です。

お口のクリーニングとも言えますが、歯周病の発生・悪化を予防する効果が期待できます。

ルートプレーニング

歯周病が中度まで進行すると、歯根(ルート)にまで歯垢や歯石が付着した状態になります。スケーリングだけでは歯根に付着した汚れは十分に落とせないので、ルートプレーニングを行います。

ルートプレーニングでは、特殊な器具を用いて歯垢や歯石、歯周病菌に感染した歯質なども除去していきます。歯や歯根の表面もツルツルになるので、歯垢・歯石などの再付着も防止できます。

歯周外科治療

スケーリングやルートプレーニングでは十分な効果が得られなかった場合、歯周外科治療を行います。歯周ポケットの深い部分にまで付着した歯垢・歯石を取り除くために、歯茎を切開して直接歯根にアプローチしていく処置です。

また、歯周病によって溶けた骨や歯肉の回復を促す歯周組織再生療法を行うこともあります。

メインテナンス

上記の治療で歯周ポケットの深さが改善されると、メインテナンス(定期検診)に移ります。3〜6か月ごとに歯科を受診し、プロフェッショナルケアを受けて口内を清潔に保ちましょう。

歯周病の症状の見分け方

歯周病になっているか確認している男性

歯周病の初期段階では自覚症状がほとんどありません。

しかし、放置するとどんどん進行し、歯を残せなくなることも少なくありません。痛みや違和感が現れにくい病気ですが、早期に気づいて治療を始めることが重要です。

下記の症状がある場合、歯周病の可能性があります。

  • 歯茎が腫れている、赤くなっている
  • 起床時に口の中がネバネバする
  • 歯が浮いたような感覚がある
  • 歯磨きの際に出血する
  • 硬いものを噛みにくい
  • 口臭が発生・悪化している
  • 歯が長くなったように感じる
  • 歯がグラグラしている
  • 膿が出る

軽度の場合は、歯ぐきに炎症が起きて腫れや出血が見られます。歯を支える骨にも影響が及び始めるため、歯が浮いたような感覚を覚えることもあるでしょう。歯磨きの際に歯ぐきから出血することもあります。

中等度になると、炎症が強くなり顎の骨が半分ほど溶けた状態になります。歯茎が後退することで歯が長くなったように感じ、歯がぐらぐらし始めることもあるでしょう。

歯周病が重度になると、歯を支える骨が3分の2程度溶けた状態になります。歯肉は赤くぷよぷよとして、膿が出ることもあります。口臭が強くなり方も多いでしょう。

歯周病の治療は保険適用となる?

歯周病治療が保険適用になるか考えている女性

歯周病の治療には、ほとんどのケースで健康保険が適用されます。

しかし、保険診療では費用を抑えられますが、使用できる機械や薬剤が限られます。そのため、十分な効果を得られない方もいらっしゃいます。

この場合、自費診療を選択すれば症状を改善できるかもしれません。自費診療では、クリーニング回数を増やしたり、まとめて治療を行ったりすることができます。

保険診療に比べて費用は高くなりますが、治療の幅が広がり治療期間が短くなるなどのメリットもあります。自費診療を検討している方は、治療前に費用と効果について歯科で確認するようにしましょう。

歯周病治療の費用を安く抑える方法はある?

歯周病治療の費用を安く抑える方法イメージ

歯周病治療の費用を安く抑えるには、次のような方法があります。

  • できるだけ早く治療を開始する
  • 治療中や治療後のセルフケアを徹底する
  • 自費診療の場合、複数の歯科医院を比較する

歯周病の治療にかかる費用は、早期発見と早期治療で抑えることができます。気になる症状があるなら、先延ばしせず早めに歯科を受診しましょう。

治療中・治療後のセルフケアを徹底することも重要です。歯科医院で治療を受けても、ご自宅でのケアを適切に行えていなければ、十分な効果は得られないでしょう。治療期間が延びる原因にもなり得ます。

通院回数が増えれば、治療にかかる費用も増加します。

まとめ

歯周病予防でしっかりと歯磨きをしている女性

今回は、歯周病治療の費用について解説しました。歯周病は初期段階では症状がほとんどなく、痛みや歯がぐらぐらする症状が出た段階ではかなり進行しているケースが多いです。

保険診療であれば費用は抑えられますが、使用できる機械や薬剤は限られます。自費診療の場合、費用は高くなりますがより効果的な薬剤や機械を使用可能です。

歯周病の治療は早期に開始することで、治療費用を抑えることができます。そのため、気になる症状があれば、早めに歯科を受診しましょう。

歯周病治療を検討されている方は、横浜市神奈川区「横浜駅」きた西口より徒歩5分にある歯医者「横浜駅きた西口歯科」にお気軽にご相談ください。

当院では、予防歯科や虫歯・歯周病治療、根管治療やインプラント治療などさまざまな診療を行っています。ホームページはこちらWeb予約もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。

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