予防歯科は保険適用で通える?費用・何をするのか・頻度を解説!

こんにちは。横浜市神奈川区「横浜駅」きた西口より徒歩5分にある歯医者「横浜駅きた西口歯科」です。

予防歯科について相談している患者

歯医者は治療をする場所と考える方も多いですが、近年では予防歯科という考え方が注目されています。予防歯科を受ける目的で通院される方も増えてきました。

しかし「治療ではないから自費診療なのではないか」と費用に関して疑問を持つ方や、何をするのかわからなくて不安という方もいます。

本記事では、予防歯科とは何か、保険は適用されるのかについて詳しく解説します。本記事を参考に、予防歯科を検討してみてはいかがでしょうか。

予防歯科とは

医師に歯を診てもらっている患者

冒頭でも説明したように「歯医者は、虫歯になったら治療を受けるために行くところ」と考える方が多い傾向にありました。

しかし、虫歯などのトラブルが起こる前から歯科を受診しておけば、歯を削ったり抜いたりする必要がなくなります。予防歯科とは、口腔トラブルが起こらないようにケアをしていくことを言います。

1970年代よりスウェーデンで提唱され世界中に広まりました。日本では2000年代より予防歯科の考え方が広がり始めています。

予防歯科は保険適用で通える?

予防歯科は保険適用で通えるかイメージ

予防歯科は、これまでは保険適用の対象外でした。

しかし、2020年4月におこなわれた診療報酬改定から、歯周病の重症化予防や小児・在宅等療養患者の口腔疾患について保険適用の範囲が拡大されました。一部のケアにおいては、予防歯科にも保険が適用されることになったのです。

また、歯科医院がかかりつけ歯科医機能強化型診療所の認定を受けている場合も保険適用となります。かかりつけ歯科医機能強化型診療所とは、虫歯などの重症化を予防し、歯を失わないための予防処置を定期的に行える歯科医院を評価する制度のことで、厚生労働省の管轄です。

かかりつけ歯科医機能強化型診療所であれば保険適用で予防歯科を受けられるため、受診する歯科医院が認定されているかを確認しましょう。認定外の歯科医院予防歯科を受ける場合でも、フッ素塗布のみであれば保険が適用されます。

予防歯科の費用

予防歯科の費用イメージ

一般的な歯科医院で予防歯科を行う場合には、自費診療となり2万~3万円程度になることも珍しくありません。

ただし、予防歯科であっても保険適用とされるケースがあります。保険適用となれば3割負担の方の場合、5,000円程度で治療が受けられます。

予防歯科では何をするの?

予防歯科の治療を受けている患者

予防歯科では主に、クリーニング、歯垢・歯石の除去、フッ素塗布の3つを軸として歯科診療を展開しています。また、小児の予防歯科においては、シーラントを行うことも多いでしょう。

それぞれの内容について、詳しく解説します。

クリーニング

予防歯科では、セルフケアでは落としきれない汚れを落としてくれます。歯の表面には虫歯や歯周病の原因になるバイオフィルムという見えない菌の膜がありますが、この膜は専用の機械でないと落とすことが難しいとされています。

歯科医院のクリーニングでは、バイオフィルムや歯の間などに残った汚れを綺麗に磨いていきます。また、自宅でのセルフケアでも丁寧な歯磨きができるようにブラッシング指導も行います。

歯垢・歯石の除去

歯垢1mgには約2~3億個もの細菌がいるといわれており、細菌が虫歯や歯周病のリスクファクターとなります。そのため、予防歯科では専用の機器を用いて歯垢・歯石を除去します。

時間の経過によって歯垢が硬く変化した歯石は、セルフケアでは落とせません。予防歯科を受診したタイミングでこまめに落としていきます。

フッ素塗布

フッ素は、エナメル質の修復促進、歯質強化、菌の働きの抑制など、健康な歯を維持して虫歯を予防する効果が期待できます。歯の表面にフッ素を塗布して取り込ませて、歯を強くしていきます。

フッ素は危険という認識を持っている方も少なくありませんが、予防歯科で使用するフッ素はフッ化ナトリウムという化合物の為、安全に使用できます。近年では市販の歯磨き粉にもフッ素が配合されていることが多いですが、歯科医院ではより高濃度なフッ素を使用可能です。

シーラント

小児予防歯科の場合には、虫歯になるリスクが高い奥歯の溝を歯科用プラスチックで埋めるシーラントという処置も行うこともあります。シーラント材の中に含まれるフッ化物により再石灰化作用も促進でき、虫歯予防効果が認められています。

予防歯科の頻度

予防歯科の頻度イメージ

予防歯科の頻度は様々な考え方がありますが、3か月に1回程度が推奨されています。予防歯科の先進国スウェーデンで行われた実験でも、3か月に1回予防歯科を受けている人のほうが、そうでない人よりも虫歯や歯周病を予防できていたとされています。

また、虫歯や歯周病のトラブルが起こっていたとしても、3か月で悪化するリスクは低いでしょう。

ただし、どのくらいの通院頻度が良いのかは患者さまの状態によって異なります。歯科医師の指示に従って受診しましょう。

予防歯科に通うメリット

予防歯科に通うメリットイメージ

「予防歯科は保険適用外になるケースもあるし、受診のために時間を作らなければならないので大変」と思う方もいるかもしれません。

しかし、予防歯科にはこれらを上回るメリットもあります。予防歯科に通うメリットは、次の通りです。

虫歯や歯周病を予防できる

予防歯科を受けることで、虫歯や歯周病の原因となる歯垢をこまめに除去できます。予防歯科という名前の通り、虫歯や歯周病の予防につながります。

虫歯と歯周病は、どちらも歯を失う大きな原因です。これらの疾患を予防することは、ご自身の歯を守ることにつながるのです。

異常の早期発見につながる

定期的に口の中を歯科医師に診てもらっていれば、異常があった時にすぐに見つけられます。虫歯も歯周病も初期には症状がほとんどなく、症状が出た時にはすでに重症化していることが少なくありません。異常を早期発見、早期治療できれば、痛みや苦痛を感じることが減るでしょう。

大掛かりな処置が必要になる前に治療を開始できるので、患者さまの負担も減らせます。治療にかかる費用も抑えられる可能性が高いです。

口臭を予防・改善できる

多くの歯垢が付着していると、歯垢に含まれるたんぱく質が分解されて口臭の原因になるガスが発生します。予防歯科で適宜歯垢を除去すれば、口臭を予防・改善することも可能でしょう。

健康寿命を延伸できる

歯の残存本数が多い人ほど、健康寿命が延びることが分かっています。歯はバランスを司ったり噛む力で脳に刺激を与えたりするため、歯の残存本数が多い人のほうが転倒や認知症になるリスクが低いのです。

歯が19本以下でありなおかつ入れ歯などの補填治療をしていない場合、認知症の発症リスクが最大1.9倍、転倒リスクが2.5倍になることが示されています。予防歯科を受けて自身の歯を健康な状態で残しておけば、老後も元気に生活できる可能性が高まります。

若々しさを維持できる

歯が汚れていて着色していたり、虫歯や歯周病が原因で歯を抜いたりすると見た目の印象にも影響します。歯がなかったり汚かったりすると、実年齢よりも老けた印象を与えるでしょう。

歯を健康的に維持することは、見た目にも多大な影響を与えます。美容医療よりも安く若々しさを維持できる点はメリットと言えるでしょう。

まとめ

予防歯科によって健康な歯の女性

スウェーデンで提唱された予防歯科は、日本をはじめ世界中に広まっています。日本ではまだ保険が適用されないケースもありますが、少しずつ保険適用の範囲は拡大されています。今後、さらに保険適用で受けられる歯科医院が増えてくるかもしれません。

予防歯科を受ければ虫歯や歯周病を予防できます。高齢になっても自分の歯を残しておけるように、早くから努めていきましょう。

予防歯科を検討されている方は、横浜市神奈川区「横浜駅」きた西口より徒歩5分にある歯医者「横浜駅きた西口歯科」にお気軽にご相談ください。

当院では、予防歯科や虫歯・歯周病治療、根管治療やインプラント治療などさまざまな診療を行っています。ホームページはこちらWeb予約もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。

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