こんにちは
横浜駅きた西口歯科 院長の清水勇策です
前回に続きフッ化物に関して連載していく予定です
今回はフッ化物の効果的な使用方法についてお話します
フッ化物を効果的に使用するためのキーワードは以下の2つとされています
1:「低濃度」
2:「高頻度」
歯科医院では定期検診時に高濃度のフッ化物を歯面に塗布することもあります。
当院でもご希望のある方にはクリーニング後に使用しています。
「濃度が高いフッ素を歯医者さんで塗った」というと、その効果に大きな期待を持ってくださる方も少なくありませんが、実はこれだけではまだ十分ではないのです。
低濃度のフッ化物を高頻度の使用するためには、ご家庭で継続的に使用することが鍵となります。
また、体に取り込まれたフッ化物は血液から唾液を介して局所的にも作用しますが、この作用は生涯続きます。
1950年代まで、フッ化物の作用は全身的あるいは歯が生え始まる前に作用すると考えられていました。
その後研究が進むと歯の表面や結晶周辺に「低濃度」フッ化物イオンが存在し、脱灰を抑制、さらに再石灰化を促進することが判明しました。
しかしお口の中でその効果を発揮するためには、フッ化物イオン濃度が最低でも0.03~0.5ppmは必要と考えられています。
しかし、生理的な唾液中の濃度は0.02ppm未満です。
この不足分を補うのがフッ化物応用の目的です。
以上のことから「低濃度」を「高頻度」に応用するのが大切です。
「歯医者さんで濃度の高いフッ素を塗ってもらったから大丈夫」と油断せずにご自身で歯を守る習慣を身につけていきましょう。
当院では低濃度のフッ素をご用意しています。
ご興味がある方は受付までお問い合わせください。