こんにちは。横浜市神奈川区「横浜駅」きた西口より徒歩5分にある歯医者「横浜駅きた西口歯科」です。
歯の健康を守るために欠かせない治療の一つに、根管治療があります。この治療法は、虫歯が深刻化し、歯の神経にまで影響が及んだ場合に行われます。
しかし、根管治療は一般的な虫歯治療とは異なり、複雑なので時間を要します。根管治療は一般的に数回にわたって行われ、完治までには数週間から数ヶ月かかる場合が少なくありません。
この記事では、根管治療が終わるまでの期間と、時間を要する理由、治療過程を解説します。
根管治療とは?
根管治療とは、主に虫歯が原因で歯の内部、特に歯の神経と血管が通っている歯髄が感染してしまった際に行われる治療です。虫歯が進行し歯髄に達すると、そこから更に感染が広がり、最終的には歯を失うことにもつながりかねません。
歯髄は根管内に存在し、神経や血管が通っているため、ここが傷つくと強い痛みを伴うことがあります。
感染した歯髄を取り除いて内部を清掃・封鎖することで、歯を保存するものが根管治療です。この治療は、歯を抜かずに保存することを目的としています。
歯を抜いてしまうと、咀嚼機能が低下します。隣接する歯が空いた場所に倒れ込んで歯並び・噛み合わせが乱れたり、顎の骨が痩せたり、さまざまな問題が発生する可能性があります。根管治療によって歯を保存することで、これらの問題を防ぐことが可能です。
また、治療を通じて感染源を除去すれば、痛みや腫れといった症状も緩和できるでしょう。歯髄の感染を放置すると全身にも悪影響を与えるため、早期に治療することが重要です。根管治療が適切に行われれば、歯を長期にわたって保存することが可能になるでしょう。
根管治療が必要になる理由
根管治療が必要となる主な理由は、虫歯が原因で歯髄が感染し炎症を起こしていることです。虫歯は、歯の表面のエナメル質を侵して徐々に内部へと進行します。
虫歯が歯髄に到達すると、そこに存在する神経や血管を通じて感染が拡大し、激しい痛みや腫れを引き起こすでしょう。また、神経が死んでしまった場合でも、根の先端で感染が広がって膿がたまることがあります。
根管治療が終わるまでどれくらいの期間がかかる?
根管治療は、虫歯や歯のトラブルによって影響を受けた歯髄(歯の神経や血管)を取り除き、根管内を洗浄する治療です。この治療が一度の診察で完了することは稀で、多くの場合、数週間から数か月にわたります。
治療期間は患者さまの状態や治療法によって大きく変わるため、一概には言えません。比較的単純なケースであれば2〜3週間程度で終了することもありますが、一般的には1〜2ヶ月程度を要します。
特に、複雑なケースや、再治療の場合は、さらに長期間に及ぶこともあります。治療を受ける歯科医院や歯科医師によっても技術が異なるため、治療期間にはばらつきがあります。
根管治療が長期にわたると聞いて不安を感じる方もいるかもしれませんが、この治療を受ければ歯を救える可能性が高まります。
治療には、1回あたり30分から1時間ほどかかることが多いです。治療後に痛みが残ることがありますが、痛みが落ち着くまで次のステップに進めないこともあるでしょう。
治療期間中は歯科医師の指示に従い、定期的な診察を欠かさず自宅でのケアも丁寧に行うことが重要です。痛みや違和感がある時は、早めに歯科医院に相談しましょう。
根管治療の期間が長いのはどうして?
根管治療が他の歯科治療に比べて時間がかかる理由は、単に虫歯を取り除く以上の複雑さが原因です。根管が複雑な構造であること、感染が重度の場合が多いこと、治療過程で仮封鎖を行うことも原因といえます。
これらの要因を考慮しながら、歯科医師は患者さま一人ひとりの状態に最適な治療計画を立てます。治療期間が長く感じられるかもしれませんが、最終的には健康な歯を維持するために必要なプロセスであることを理解することが重要です。
治療の期間が長引く主な理由を、詳しく解説していきます。
根管の構造が複雑である
根管は非常に細く、複雑な構造をしています。細く複雑な根管内で発生した感染を完全に除去するには、時間と精密な技術が必要なのです。
特に、根管の分岐が多い奥歯の治療では、一つ一つの管を丁寧に清掃し感染を除去する必要があるため、時間がかかる傾向があります。
感染が重症な場合が多い
根管治療が必要となる原因の多くは、深い虫歯や外傷による歯髄の感染・損傷です。感染が根管の奥深くまで広がっている場合、完全に除去するためには複数回の治療が必要になるでしょう。
根管治療を行うときは感染が広範囲に及んでいることが多いので、治療期間が長くなります。
治療過程で仮封鎖する
根管治療では、感染を除去した後に一時的に根管を仮封鎖することが多いです。根管内の状態を安定させて、治療効果を確認するために行われます。
この仮封鎖期間も治療期間に含まれるため、全体の期間が長くなる一因となります。
治療工程が複雑である
詳しくは後述しますが、根管治療の工程は非常に多く複雑です。消毒を何度も繰り返すことが多いので、治療期間が長くなる傾向があります。
根管治療の流れ
根管治療には複数の段階があり、それぞれに重要な役割があります。以下に、根管治療の一般的な流れを解説します。
初診・精密検査
初診時には、口腔内の全体的な検査が行われます。痛みや腫れのある歯だけでなく、すべての歯の状態を確認します。必要に応じてレントゲン撮影やCT撮影も行われます。
この段階で、治療計画や必要な期間、費用についての説明が行われます。治療に関する疑問がある場合はこの時点で質問して解決しておきましょう。
抜髄と根管内の清掃
治療では、まず感染した歯髄を取り除きます。これを抜髄といいます。抜髄をした後、根管内部を専用の器具を使用して清掃し、感染物質を除去します。
この工程では、根管の形状に応じて細かく作業する必要があります。ファイルやリーマーと呼ばれる器具を用いて、しっかりと根管内を清掃します。
洗浄と消毒
細菌の除去と再感染防止のために、根管内部を特殊な薬剤を用いて洗浄します。細菌が残ると再感染につながるため、慎重に洗浄しなければなりません。
この際、根管内の形を整えて後の工程をスムーズに進められるようにします。
根管充填
根管内が清潔になったことを確認した後、空洞となった根管内に充填材を詰めます。根管をしっかりと封鎖することで、細菌の侵入を防ぎます。
土台と被せ物の装着
根管治療後の歯はそのままでは弱く、日常の咀嚼などの力に耐えられません。そのため、土台を立ててその上にクラウン(被せ物)を装着します。この工程によって、歯の機能性と審美性を回復します。
定期検診
根管治療後は、定期的に歯科医院を受診して治療部位の状態を確認してもらいましょう。問題があった場合に早期に対応できれば、歯を残せる可能性が高いです。
まとめ
根管治療は、虫歯や歯周病によって損傷した歯を救うための重要な手段です。歯を抜くことなく保存することが目的です。
根管治療が必要となるのは、感染が広がって放置すると歯を失うリスクが高まる場合などが挙げられます。事故などで衝撃を受けて大きく破損した場合に行うこともあるでしょう。
治療を受けることで、痛みや腫れなどの症状を緩和し感染の拡大を防ぎます。
根管は複雑な構造であること、感染をしっかり除去しなければならないことなどから、治療期間が長くなる傾向にあります。一般的に1〜2ヶ月ほどかかりますが、歯科医師の指示に従って通院しましょう。
根管治療を検討されている方は、横浜市神奈川区「横浜駅」きた西口より徒歩5分にある歯医者「横浜駅きた西口歯科」にお気軽にご相談ください。