根管治療は痛い?痛みが続く期間や対処法も解説!

こんにちは。横浜市神奈川区「横浜駅」きた西口より徒歩5分にある歯医者「横浜駅きた西口歯科」です。

根管治療が痛い人

根管治療で神経を取ったのに、歯が痛いと感じることがあります。多くの場合、根管治療中の痛みは1週間程度で治まりますが、虫歯による炎症の大きさによって痛みが長引くこともあるでしょう。

この記事では、根管治療は痛いのかについて解説します。根管治療の過程で痛いと感じる原因もご紹介するので、根管治療を受ける予定の方や、治療中の方はぜひ参考にしてみてください。

根管治療とは?

根管治療のイメージ

歯は、外側からエナメル質、象牙質、神経の三層でできています。虫歯は進行性の病気で、外側のエナメル質から徐々に虫歯が進行すると、神経まで進みます。

神経まで虫歯が進行すると、歯に大きく穴が空くだけでなく、神経が壊死することで神経が入っている根管内が炎症を起こすのです。この際に、歯の神経を取ったり、炎症が生じて汚れが溜まった根管内を洗浄・消毒したりすることを、根管治療といいます。

一般的な根管治療は、以下の手順で行われます。

  1. 虫歯を削り、根管を露出させる
  2. 歯の神経を取る
  3. 根管内の汚れや膿を除去する
  4. 根管内を消毒する
  5. 薬剤を詰める
  6. 土台を立てる
  7. 被せ物を装着する

根管治療が必要になるのは、虫歯が神経まで進んだ場合や、以前根管治療をした歯が再度炎症を起こした場合などです。根管内は目では確認できないうえ複雑な形をしているため、根管治療は歯科治療の中でも難しいといわれています。

根管内の汚れを徹底的に除去しなければ、根管治療後に詰め物や被せ物をしても虫歯が再発することがあるのです。そのため、根管治療は複数回かかり、治療終了まで約1~2ヵ月程度必要です。

根管治療は痛い?

根管治療は痛いか考える人

根管治療で痛いと感じるかどうかは人によって異なりますが、一般的には神経を除去するため痛みを感じることはありません。神経がある場合でも、麻酔をするので基本的には痛みを感じることはないでしょう。

しかし、治療中や治療後に痛いと感じる方もいます。根管治療で神経を取ったのに「なぜ痛いの?」と思われるかもしれません。虫歯による炎症や治療の過程によって、痛みが生じることがあります。

ここでは、根管治療の過程で痛いと感じる原因について解説します。

根管治療前

虫歯が歯の神経のすぐ近く、もしくは神経まで進行すると、冷たいものだけでなく甘いものや熱いものがしみる、噛むと痛い、歯茎が腫れるなどの症状が出ることがあります。

このような症状を放置すると、段々神経が壊死して痛みを感じることはなくなります。歯の痛みがなくなると虫歯が治ったと思うかもしれませんが、虫歯が自然治癒することはありません。

放置すると、気付かない間に根管の先まで虫歯が進行します。根管の先まで虫歯菌が入り込むと、激しい痛みを伴います。歯の根の先に膿の袋ができ、ある日突然激しい痛みが生じることもあります。

放置すると根管内で炎症がすすみ、抜歯せざるを得なくなることもあるので、なるべく早く歯科を受診しましょう。

根管治療中

虫歯が大きく根管の炎症がひどい場合、根管治療中に痛みが生じることがあります。根管治療中に痛いと感じる原因は、以下の4つです。

器具の刺激

根管治療では、細く複雑な根の中の汚れを除去する際に針金のような器具を使用します。神経を取る治療の際は麻酔を使用しますが、器具の刺激により根管治療中に痛いと感じることがあります。

虫歯が神経まで進み、根管に炎症が起こると根の先に膿がたまることがあります。これにより、何もしなくてもズキズキ痛んだり、歯茎が大きく腫れたりすることがあります。器具で膿を刺激したことで、痛いと感じる場合もあるでしょう。

膿による腫れがひどい場合には、根管治療では改善できないかもしれません。歯茎を切って膿を出す外科処置が必要になることもあるでしょう。外科処置後は抗生物質と痛み止めを服用し、症状の経過を診ます。

薬剤

根管治療では、神経を取って根管内の汚れや細菌を除去した後、消毒のための薬剤を詰めます。根管内に隙間があると細菌が侵入して虫歯が再発するため、隙間が残らないように薬剤を充填します。

薬剤を詰めている最中や治療後に痛みや圧迫感が生じることがあるでしょう。また、薬剤の効果によって根管内の細菌が死滅することで、痛いと感じる場合もあります。

根管治療後

根管治療が問題なく行われても、虫歯の大きさや炎症の大きさ、歯の状態などによって根管治療後に痛いと感じる場合があります。

噛むと痛い

虫歯が大きく、根管内の炎症がひどい場合、根管治療後にも噛むと痛い症状が続くことがあります。何もしていなくても痛い、違和感が続くなど、不快な症状が出ることがあるのです。

このような痛みは、根管治療で根管内の汚れを徹底的に除去し、消毒ができていれば多くの場合数日で治まります。通常、数日〜1週間程度で治まるでしょう。

根管治療後の歯は神経が除去されたことでもろくなるため、負荷がかかると痛みが出ることがあります。歯が破折することもあるため、根管治療後の歯では無理に噛まないようにしましょう。

治療後の痛みが続く

根管治療後、長期間歯の痛みが続く方もおられます。根管治療を繰り返している間に、根管内に虫歯菌が再度侵入し炎症を起こしている可能性があるでしょう。

根管治療後の痛みが長く続く場合、レントゲン撮影で現状を把握し、再度根管治療を行うか外科的な治療を行うか、患者さまとともに治療方針を決定します。根管治療は歯を残すために大事な治療ですので、歯科医師に指示された頻度で通院しましょう。

根管治療後の痛みが続く期間

根管治療後の痛みが続く期間をイメージ

虫歯の大きさや根管内の炎症具合によって個人差がありますが、根管治療後の痛みが続く期間は1週間程度でしょう。特に、根の先に膿ができている時や歯周組織に炎症が起きている場合、痛みが出ることが多いです。

根管治療で炎症が治まれば痛みは軽減されますので、しばらく様子をみるとよいでしょう。1週間ほど様子をみても変わらず痛い、反対に激しく痛むようになったなどの場合、歯科医院を受診してください。

根管治療後に痛みがある場合の対処法

痛み止めを飲む女性

根管治療後の痛みは、1週間程度で治まることが多いので心配はありません。

しかし、痛みの度合いには個人差があります。「噛むと痛いから食事が苦痛」「仕事や勉強に集中できない」など、日常生活に支障をきたす場合もあるでしょう。このような場合は、我慢せずに早めに痛み止めを服用しましょう。

痛み止めは処方されたものでも、市販のものでもかまいません。抗生物質には根管内の炎症を抑える効果があるので、抗生物質が処方された場合は指示通り服用してください。

また、血の巡りがよくなると歯が痛みやすいです。根管治療後に痛いと感じる場合は、運動や長風呂、サウナ、飲酒は控えるようにしましょう。

炎症がひどい場合は、痛み止めや抗生物質を服用しても痛みが軽減されないかもしれません。このような場合は、我慢せずにすみやかに歯科医院を受診してください。

まとめ

根管治療のイメージ

根管治療中に痛いと感じるのは、器具や薬の刺激、膿や炎症が原因です。基本的には1週間程度で治まるのでご安心ください。

1週間ほど様子をみても変わらず痛い、激しく痛むようになったなどの場合は、一度歯科医院を受診しましょう。根の先に膿ができていることで痛い場合、外科処置が必要になることもあります。

根管治療は歯を残すために大切な治療ですので、必ず歯科医師に指示された頻度で通院しましょう。

根管治療を検討されている方は、横浜市神奈川区「横浜駅」きた西口より徒歩5分にある歯医者「横浜駅きた西口歯科」にお気軽にご相談ください。

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