根管治療の費用は?保険診療と自費診療の違いも解説!

こんにちは。横浜市神奈川区「横浜駅」きた西口より徒歩5分にある歯医者「横浜駅きた西口歯科」です。

根管治療

根管治療には、保険診療と自費診療があることをご存知でしょうか。保険診療と自費診療では何が違うのか気になっている方もいるでしょう。

そこで今回は、根管治療の保険診療と自費診療の違いや費用、メリット・デメリットについて解説します。根管治療が必要になり治療法を迷われている方は、ぜひ参考にしてください。

根管治療の費用はどれくらい?

根管治療の費用イメージ

根管治療は、保険診療と自費診療で費用が異なります。

根管治療を保険診療で行った場合、費用相場は3割負担で2,000〜5,000円程度です。治療する歯の根の数が多いと、そのぶん費用も高くなります。なお、保険治療を取り扱う歯科医院であれば保険診療で治療が受けられます。

一方、自費診療の根管治療の費用は歯科医院によって自由に設定できるため、歯科医院ごとに異なります。費用相場は7万〜15万円ほどで保険診療と比較すると費用は高額です。保険診療と同様に、歯の根の数や治療をおこなう部位によって費用が異なるケースが多いでしょう。

保険診療と自費診療は何が違う?

保険診療と自費診療を比較する女性

保険診療の根管治療と自費診療の根管治療とではどのような点が異なるのでしょうか。

保険診療と自費診療で異なる点は、以下の4つが挙げられます。

  • 画像診断の違い
  • 使用する器具・機材の違い
  • 薬剤の違い
  • 治療回数の違い

それぞれ詳しく解説します。

画像診断の違い

保険診療の根管治療では、レントゲン写真を撮って根管の状態を確認します。

しかし、レントゲン写真では2次元的にしか歯や周辺組織を写し出せません。レントゲン写真によっては、根管の数や形を正確に把握できない可能性があります。2次元では、写す角度や技術によっては正確な情報を得られない可能性があるといえるでしょう。

一方、自費診療ではCT撮影をして3次元で根管の状態や数を把握することが可能です。正確な情報を得られるため治療の確実性が上がります。

使用する器具・機材の違い

根管治療では、根管内にある細菌や汚れを完全に取り除く必要があります。根管に細菌や汚れが残った状態で治療を終えると、細菌感染を引き起こし再治療になるリスクが高まるでしょう。

使用する器具の違い

根管治療では根管内の汚れを取り除く際に、ファイルと呼ばれる細い針状の器具を使用します。保険診療で使用するファイルは、ステンレス製で硬い点が特徴です。

しかし、ステンレス製のファイルにはしなやかさがありません。そのため、根管が湾曲しているなど複雑な形をしている場合、根管の先端の汚れを取りきれない可能性があり、細菌感染を引き起こすリスクが高まるでしょう。

一方、自費診療で使われるニッケルチタンファイルは折れにくく、柔らかいという特徴があります。湾曲した根管の先端にも行き届くため、汚れを取り残すリスクが少なく、細菌感染を防ぐことが期待できます。

使用する機材の違い

根管は細くて暗く、肉眼で見るには限りがあります。保険診療のほとんどは、歯科医師の経験や感覚でおこなわれるため、根管内の汚れを完全に取り除くことは難しいかもしれません。

一方、自費診療ではマイクロスコープと呼ばれる歯科用の顕微鏡を使用して治療をおこないます。マイクロスコープで視野を拡大することで、細くて暗い根管の状態を鮮明に確認することが可能です。

マイクロスコープを使用すれば、より確実に根管内の汚れを取り除くことができるでしょう。

薬剤の違い

根管の細菌・汚れを除去したら細菌感染を起こさないように根管に薬を詰めます。歯科用語で根管充填と呼ばれており、根管にゴム性の材料を詰めて根管内を密閉します。

しかし、保険診療で使用される材料は殺菌能力がなく密閉性が低いです。そのため、歯科医師の技術によって根管内に隙間が生じるケースも少なくありません。隙間から細菌が侵入すると、細菌感染のリスクが高くなります。

自費診療で使用する根管充填の材料にはMTAセメントを使用するケースが多いです。MTAセメントは細菌の繁殖や虫歯菌の活動を抑える殺菌効果があります。そのため、細菌感染するリスクを軽減できるのです。

通院回数の違い

保険診療の場合、1回の治療時間や治療内容が国によって定められています。そのため、人によっては通院回数が多くなる場合があるでしょう。

自費診療の根管治療は、治療時間に制限がないため1回の治療で60〜90分ほどの時間をかけて治療をおこないます。そのため、治療回数も2〜3回ほどで完了するケースが多く、通院回数が少ない可能性が高いです。

保険診療のメリット・デメリット

保険診療のイメージ

保険診療にはメリットもありますが、デメリットもあります。

以下に保険診療のメリット・デメリットをご紹介します。

保険診療のメリット

保険診療のメリットは、以下の2つです。

  • 治療費が安価
  • 一定水準の治療が受けられる

それぞれ詳しく解説します。

治療費が安価

保険診療の場合、最大で治療費の3割を負担する制度になっています。保険診療であれば2,000〜5,000円程度と比較的安い費用で治療を受けられるでしょう。通院回数はかかりますが、安価に治療を終えたい方にとって大きなメリットといえるでしょう。

どこの歯科医院で治療を受けても費用は同じ

保険診療の場合、治療内容ごとに費用が設定されています。同じ治療内容であればどこの歯科医院で治療を受けても費用は変わりありません。

保険診療のデメリット

保険診療のデメリットは、以下の2つです。

  • ある程度のレベルの治療しか受けられない
  • 歯科医師の技術力に左右される

それぞれ詳しく解説します。

ある程度のレベルの治療しか受けられない

保険診療の場合、痛みをとり機能面を最低限回復させる治療に限られます。使用できる器具や薬剤が限られているため、虫歯や最近感染を再び起こす可能性が高く、歯の寿命が短くなるケースもあるでしょう。

歯科医師の技術力に左右される

自費診療にも言えることですが、保険診療で同じ治療を受けたとしても、歯科医師の技術力によって治療の成功率は変わります。治療方針などの説明を受け、納得のいく歯科医院で治療を受けましょう。

また、根管治療は歯科医院に複数回通う必要があるため、ご自身が通いやすい雰囲気の歯科医院を選択することも大切です。

自費診療のメリット・デメリット

自費診療のメリット・デメリットイメージ

自費診療の根管治療にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

ここでは、自費治療のメリット・デメリットをご紹介します。

自費診療のメリット

自費診療のメリットは、以下の2つです。

  • 繊細で精密な治療を受けられる
  • 再治療のリスクが低い

それぞれ詳しく解説します。

繊細で精密な治療を受けられる

自費診療では、保険診療では使用しない器具や薬剤を使用して治療をおこないます。

CT・マイクロスコープなどの機材やニッケルチタンファイルなどの器具を使用することで精密に根管内の汚れを取り除くことができ、MTAセメントなどの薬剤を使用することで殺菌効果を期待できるのです。

最新の機材や器具・材料を使用した治療を受けられる点は、自費診療の大きなメリットといえるでしょう。

再治療のリスクが低い

根管が感染を起こして痛みや腫れが起きた場合、再治療が必要になるでしょう。

根管が再感染を起こす理由として以下の3つが考えられます。

  • 詰め物や被せ物の隙間から虫歯になった
  • 細菌や汚れが十分に取りきれていなかった
  • 根管充填が不十分で根管に隙間が生じた

自費診療の根管治療では精度の高い治療を受けられます。そのため、再治療になるリスクは低いといえるでしょう。

自費治療のデメリット

自費診療のデメリットとして挙げられるのが治療費です。自費診療の根管治療は、保険診療に比べて費用が高額になります。

自費診療の場合、費用形態などは歯科医院によって異なります。のちにトラブルにならないように費用の内訳などを事前に確認してから治療を受けるようにしましょう。

なお、自費診療の根管治療は医療費控除の対象になります。費用を少しでも抑えたいと考えている方は、忘れずに申告しましょう。

まとめ

根管治療のイメージ

今回は、根管治療の保険診療と自費診療の違いや費用について詳しく解説しました。

保険診療の場合、自己負担額は治療費の最大3割です。

ただし、保険診療で受けられるのは必要最低限の治療に限られます。保険診療でおこなう根管治療には限度があるため、再び細菌感染を引き起こし再治療となるケースが少なくありません。

治療を繰り返すと歯がもろくなるため寿命も短くなります。ご自身の歯を守るためにも、治療方法は慎重に選択しましょう。

根管治療を検討されている方は、横浜市神奈川区「横浜駅」きた西口より徒歩5分にある歯医者「横浜駅きた西口歯科」にお気軽にご相談ください。

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