第3世代の虫歯治療:嫌がられても、何度でもお伝えしたいこと

横浜駅きた西口歯科 院長の清水勇策です。

今回は虫歯、歯周病治療に共通するとても重要なことをお話します。

と、申しましても過去の記事をご覧になってくださっている方はご存知かもしれません。

 

先日通院中の方の処置を行う前にお口全体のチェックを行いました。

熱心に通ってくださる、歯科治療に対してモチベーションの高い方々です。

処置前にお口の中の汚れを確認したお写真を提示いたします。

 

 

治したいと思ってお越し頂いている方に、大切なことを伝えきれていないことに気づきました。

白や、茶色に変色している部分と磨き残しが染まっている部分とが概ね一致しいてることにお気づきでしょうか。

私が他の歯を処置をしている間も徐々に溶けている箇所がたくさんあるということなのです。

虫歯、歯周病は原則「生活習慣病」です。

ダイエットと同じで、手を抜いた時から徐々に悪くなり始めます。

月に1回だけジムに行って残りは不摂生をしていたら、殆どの方が体型を維持することはできないと思います。

時々、「歯医者さんに来てお手入れをしていたら大丈夫ですか?」と質問を頂きます。

最近はハッキリと「大丈夫ではありません」とお伝えしています。

歯科医院でのメインテナンスで歯を綺麗にしてもその後に食事して歯が磨けていなければ数時間で歯垢はつき始めるからです。

 

治療期間中も、治療が終わった後もずっと自分で歯を守り続けなければいけません。

以下の方も治療で通院中の方ですが、写真のように治療前に汚れが付いていると、接着剤を用いる治療や根管治療は上手くいかないことが多いです。

そのため汚れを除去してからの処置になるので、予定していた処置内容をその日のうちに完結できなくなることもあります。

綺麗にした後の歯はそれだけでやや色が明るくなり、光沢が出ています。

日々のお手入れを頑張るとこれに近い状態に自身の力でもっていくことができます。

 

メインテナンスにおいて歯科衛生士はとても重要です。

その基本的な役割は4つあると考えています。

1つ目は歯ブラシなどでは取れない汚れを専用の器具で除去すること

2つ目は個人に合わせて磨き方をお伝えするトレーナーの役割

3つ目は悪くなっている箇所がないか点検や、経過観察中の歯の定期管理をすること

4つ目問題箇所があれば早期対応できるように歯科医師との橋渡し役となること

 

※余談ですが、歯周外科処置はブラッシングができていない状態で行うと失敗する確率が高くなることが報告されているため当院では一定のレベルに達するまではお受けしないことにしています。大切な安全基準の1つだと認識しています。

 

365日のうち、もし毎月1回歯科医院にメインテナンスにお越し頂けても私たちは一年間で12回しかお手伝いできません。

残りの353日間、お手入れが行き届いていなければ悪くなる確率が上がると思いませんか。

逆に磨けていればどうなると思いますか?

 

今日は忙しくて磨けなかったんです。。。

私たちは共感できます。

本当によくわかります、毎日毎日、仕事は大変ですよね。

新型コロナウィルスが流行して、世の中も大きく変わりました。

 

しかし細菌にとってはあなたが忙しいかどうか、そんなことは関係ないのです。

本当はみなさんよくご存知だと思います。

「当たり前のこと」や、「継続すること」が一番難しいこともよくご存知だと思います。

 

せっかく歯科医院に来てくださるのであれば、一緒に頑張って生活習慣を変えませんか。

痛い思いをしても治療をしようと決意された方ならば、習慣を変えることができると思います。

 

患者さんに磨き残しを指摘すると、とても嫌がれることがあります。

ですがとても大切なことなので、何度でも繰り返しお伝えしていこうと思っています。

 

治療の繰り返しが止まらない

そんなお悩みのある方はお気軽にご相談ください。

耳が痛いことを言ってしまうかもしれませんが….笑

いつもと違う見方、やり方をすることで良い方向に向かえるかもしれません。

 

横浜駅きた西口歯科

院長 清水勇策

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