横浜駅きた西口歯科:院内感染対策について⑨

こんにちは。

横浜駅きた西口歯科 院長の清水勇策です。

今回は消毒についてお話したいと思います。

以前お話に出ましたが消毒は滅菌よりも殺滅できる細菌量が少ないです。

全てのものを滅菌することが理想的だと思いますが、材質によっては滅菌時の温熱に耐えられないものもあります。

そのため、当院では治療の質に影響が出ない器具で滅菌、消毒ができないものはディスポーザブル(使い捨て)のものを使用しております。

ですが、直接お口に入らないもの(建物の壁やユニットなど)、機材をディスポーザブルにできるわけではないのでそういったものは「消毒」をしております。

この時、できる限り質の高い消毒を行うために何を考慮すべきでしょうか。

滅菌、消毒、ともにその保証基準は「処置後の微生物の減少率」でした。

さらに消毒は特定の菌が殺滅できるかによって低、中、高水準の3つに分類されています。

医療機関としてはやはり高水準を目指していく必要があります。

 

この消毒には「化学的消毒」と「物理的消毒」があります。

化学的消毒は薬剤を用いた消毒です

各薬剤の効果を十分に発揮させるためには有効濃度、温度を保ち、洗浄と有効時間を守って使用することが重要になります。

一方、物理的消毒には湿熱消毒と紫外線消毒があります

紫外線消毒は、浸透性がないこと、照射面にのみ有効なので死角には効果が発揮されないなど種々の制限を受けやすい方法です。

使用にあたってはこの限界を踏まえた上で用いる必要があると考えています。

RKIガイドラインに則り温熱消毒を一定の水準で行うためには「ある機材」が必要になります。

これは後日お話させて頂きます。

 

横浜駅きた西口歯科では、消毒に関しては薬剤による化学的消毒を主体に取り入れております。

そのために使用しているのが、以前記載させて頂きましたヨーロッパ認証規格品です。

今後の展望として温熱による物理的消毒の導入を検討しております。

湿熱消毒についても整理された規格があり、院内で活用するために勉強させて頂いております。

これにつきましては、身近に活用できるヒントもありますので次回お話させて頂きたいと思います。

 

本日もご一読頂きありがとうございました。

横浜駅きた西口歯科

清水勇策

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